保育園落ちた日本死ね!!の言葉懐かしいですね。
保育園の後は「学童問題」が起きると言われていましたが、まさか、うちがその対象になるとは思っていませんでした。
これを機会にきっちりと指標について調べたところ、杉並区の指標はブラック企業の方に優位な評価になっておりました。
保育園落ちた日本死ね!は2016年の流行語
2016年のユーキャンの流行語でスキャンダルの山尾志桜里議員が受賞した。当時、死ねという言葉が流行語大賞を取るということはどうなのかな?と思っていましたが、実は今回希望の学童に我が家は落ちたという連絡がきました。
杉並区の学童の指数は問題だらけ
基準指数について
以下は杉並区の学童に入る基準指数となる表です。
【基本指数について】
就労/疾病/障害/看護・介護の大項目4つの項目に分類されています。
それぞれの大項目を横断する指標がなく、それぞれの大項目のうち点数の低いものが持ち点になります。
ですので、介護しながら働いている人や障害を持って働く人と健常者の自宅外就労の人と同じ基準になっています。杉並区の児童館運営係の人のコメントでは、大抵の人は自宅外就労の得点で10点の人が多いとのことでした。
本来ならば、総合的に加味する必要があると思います。障害を持っているけど働いている人や介護をしながらも働いている人についての加点項目を設けるべきだと思います。
また、大項目の障害部分で、障害者手帳の等級が4で常態として児童の保護にあたらない状況にある人ってそもそも、どのくらいの割合でいるのでしょうか?
介護離職の問題、一億総活躍や共生社会の実現については、杉並区は全く無視した基準を採用しているのではないか?と指摘したところ、具体的な回答はありませんでした。
同点だった場合の審査項目はもっと問題
入会決定順位の4と5の項目の解釈については、
勤務日数が多く、労働時間の多い人が優先だという解釈ができます。というか、そういう解釈しかできません。
中小企業に勤める人へ配慮した指数ならば、会社の従業員規模別に調査・検討する必要です。ちなみに、最近よく耳にする「働き方改革の推進」の一貫で、時短勤務を活用しているケースやフレックス制を採用している会社には非常に不利な条件です。
ちなみに我が家の場合は、妻が1時間の時短勤務を使っているために、項目5の勤務時間の総数が足りずに希望の保育園に入れないとのことでした。
残酷な杉並区の指標が導く未来
介護離職の推進
【介護しながら働く人の場合】
両親などの介護をしながらも働いている人は時短勤務が多いと思います。その場合でも救済措置がなく、介護はするな!仕事を辞めろという介護離職の推進を杉並区は指標で示しています。バリバリ8時間働かないなら、子供の面倒も見れるでしょという解釈とのことでした。
残酷な杉並区の指標が導く未来
障害者の社会進出を阻止
【障害者手帳1級の人の場合】
障害を持ちながらも働いている人についても体調によってはフレックス制や在宅勤務を取っている人も多いと思います。そんな人の場合は基準点として9点もしくは、10点だとしても勤務時間としての基準で落とされる。落とされなかったとしても、入会審査順位の6の項目で自宅内だと落とされます。徹底した障害者軽視の指標です。
もしも、最寄りの学童に入れなかった場合は車椅子を押して遠くの学童に迎えに行ったり、学童に入れずに子供の世話のために仕事を辞めることが起きると思われます。
ちなみに、担当の係の人の回答としては、子供の保護が優先で、保護者の方の身体の特徴については全く視野に入っていませんでした。ご指摘を受けて今後課内で共有します。 という回答でした。「改善策の検討ではなく、共有」という姿勢はどうなの?
そもそも誰がこの指標作っているの?
この指標は社会情勢の変化などを加味して、検討をして決められていると思っていた私。担当者の回答は、課内で話あって決めています。
働き方改革の推進に反していると思うのですが・・・については、こちらとしては新しい施設の開設に追われていてという回答のみ。
本質的な基準を見直すことは全くしていないということでした。
結論:杉並区は国策を理解していない
・働き方改革の推進(過労問題)
・1億総活躍の推進(介護離職が復職の支援)
・共生社会の実現(高齢者や障害者の社会進出など)
ただ単に箱(ハコ)作れば、終わりって考えていました。
ちなみに保育園の審査基準では、障害の有無や介護などの指標は総合的に判断されていましたが、係からの回答は「課が違うので」「ルールはルールです」のみ。
私には「私は馬鹿ですが何か?」と言われているような気分でした。縦割りだから保育園の基準なんで知りません。とのことでした。本当に残念です。
みなさんの自治体はどうですか?